2023年 01月 09日
メモ的に、感想や興味深かった話などをダラダラと書きますので、興味ある方は続きを読み進めてください... 韋啟良の話、あまり期待してなかったんだけど、思ったより面白かったし、興味深かった。音楽業界の話の時、「ジャッキー・チェン達からも早く音楽業界も協会をつくれと言われた」みたいな話をして、このトークで、「成龍」の名前が出ると思ってなかったので、ちょっと意外でうれしかった。ジャッキーは香港のエンターテイメント産業従事者の環境を良くしたいと、いろんな人やいろんな方面に働きかけてたんだなあ。 実は《新警察故事》の音楽が、韋啟良。ベニー・チャン(陳木勝)は、音楽に関しては「一緒に寝ながら」のタイプとか言ってた。つまり、家に来て、隣りで作ってるところを見ながら、指示を出したり、「こんなの作って、出来たら教えて」といって、横で寝たり、ちょっと外出しては戻ってきてまた音楽チェックしたりみたいなずっと一緒にいるタイプ。映画監督によっては、映画音楽をどこにどう入れるか、あまりうるさく無い人もいるけど、映画音楽をどこからどこに入れるか、どこを無音にするか、すごく細かく要求があるのは、ツイ・ハークだそう。 香港映画界における、映画音楽へかける投資が少ないという話もしてた。投資家は映画製作そのもの以外に投資したがらないので、資金が少ないと。香港ではサウンドトラックの文化も育ってない。 《男人四十》は韋啟良が初めて脚本を最初から最後まで読んでオリジナルの音楽を作った作品だそうで、彼にとって影響が大きい作品だそう。なかなか、アン・ホイが納得するものが出来ず、「これは《男人四十》ではない」といわれ、この仕事を降りようかと思ったぐらい。最後、これでダメだったら、もう無理と思った音楽で、アン・ホイ監督が「これは《男人四十》だ」と言われたということ。 それに関して、観客からの質問で、「他の映画では脚本を読まないで音楽をつくるのですか」という質問で、「そもそもこちらが要求しても脚本がない映画というのも多い」という話もしていた。 《男人四十》で観客からの質問で、「今日は映画音楽に注目しながら映画をみてたけど、《男人四十》の主題歌《相愛很難》がどこにも使われてない」という質問があった。私も使われてないのは知ってたし、この映画特集見るにあたって韋啟良について調べた時に、《相愛很難》は韋啟良の作曲じゃないよなあ、ということは、この曲には韋啟良関わってないのか、と思ってたので、私も質問したかった内容。韋啟良は、実はこの映画に本当に使われている曲の主題歌、張學友の歌があって、本来はその曲を主題歌として映画の宣伝にも使うはずだったけど、映画会社が「それでは宣伝として弱い」ということで、映画会社の意向で、アニタと張學友の《相愛很難》が映画「宣伝」主題歌となった、ということだそう。張學友の《始終》は、學友のCDに収められただけで、実際の主題歌としては使われず、それで映画の主題歌として準備してたので、そのころ學友と会った時にも2人で「惜しいねえ」と言ってた、という話をしてました。《相愛很難》は電影「宣傳」主題歌で、映画の主題歌ではないということ。 《相愛很難》はとてもいい曲だと思うし、アニタの若い時の声では出せない深みがあって好きなんだけど、この曲の誕生の裏事情としては、映画音楽家としては、あまり嬉しくない事情もあったのね。 D&Bの展覧会 では、12月に香港電影資料館に行った時には時間が足りずに全部見ることが出来なかった、D&B関係者のインタビュー映像を、全部みたいと思っていた。だけど、インタビューが多岐に渡って数が多すぎて、昨日8日は1時間ほどずっと見てたけど、半分ぐらいしか見れなかった。この展覧会の展示と映像全部チェックするには半日ぐらいは必要だったのかも。サモ・ハンのゴールデンハーベストとD&Bの関係とか、アクション映画の話(マン・ホイや錢嘉樂も語ってた)とか、本当にいろいろあって興味深い話がたくさんあった。 そうそう、D&Bのオープニングロゴの音楽は陳永良作曲だそう。 この展示会で公開されてたインタビュー、全部香港電影資料館のYoutubeチャンネルで公開してくれないかなあ。 追記: 《殺出個黃昏》の上映後トークで話したことについて、何も書いてないことに気が付いた。いかに林家棟が音楽が好きなのか、韋啟良とよく連絡をとったり家に行ったりして参与してたのかは分かったけど、すごく印象的なエピソードが無いというか、思い出せない(汗)。 さらに追記(23年6月) 《殺出個黃昏》の上映後トークはYoutubeにアップされました。ずっとアップされないので、もう公開しないのかと思ってたw
by anitamuijapan
| 2023-01-09 18:22
| アニタ雑談
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香港在住のアニタファン、いくです。香港の歌手アニタ・ムイに関係あることを中心に書いています。アニタは2003年12月に子宮頸がんで亡くなりました。でも彼女への想いはいつまでもかわりません。ジャッキー・チェンのファンでもあります。ジャッキーのことについては、主に、https://ameblo.jp/anitamuijapan でまとめて行きます。 by anitamuijapan ブログパーツ
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